今回の記事では、僕の記事でよく登場する「よく見る」ことについて個人的な見解について述べていこうと思います。
以前の記事でも似たようなことを紹介しましたので、よければコチラもご覧ください。
沢山の作品を見る
僕はこれまでイラストを描くなかで、多くの作品を見てきたと自負しています。
そんな僕が、フリーランスのイラストレーターを目指すにあたってどのように一枚のイラストを見るようになったか詳しく述べたいと思います。
●描き手が何を伝えたいのか考える
当たり前のことですが、私たちが見ているイラストには一体どんな思いが詰められているのかを考えます。
僕は描き手側でもあり見る手側でもあります。そんな僕がイラストを一枚見る時間がどれくらいかかると思いますか?
もちろん、イラストによって変動しますが、このイラストを見るときめた作品は最低でも1分以上見続けます。
なぜ、僕がそんなに見続けるか。
イラストは、見るのは5秒もかからないかもしれません。しかし、作品が出来上がるのはとてつもない時間がかかります。
先ほども述べましたが、作品によって描く時間や見る時間は大きく変動します。
なので、今回は僕がよく見るようなイラストで説明したいと思います。
そのため、僕がよく見る基準がわからないと思いますので僕がPixivでフォローしている方を参考にしていただければと思います。
僕がこの業界を目指すキッカケになった森倉 円さんをはじめ、沢山のイラストレーターを見てきました。
そんなプロの方々が一枚のイラストを完成させるのにどれだけの時間がかかるのか。
早い人は数時間。一日かかる方。何日もかかる方。
正直、幅が広いのです。
参考とはなんなのか、というのは勘弁していただければと。
なので、一枚に一日かかると仮定します。
ラフ、線画、着色、仕上げ。
大まかに分けても4行程。ここから更に分けていくと10行程以上にもなります。
多くの段階を踏まえ、一枚のイラストは完成します。
この中で描き手がどんな思いで描いているのか想像してみましょう。
描いている題材についてだけ考えている人。魅力的に見せようと描いている人。キャラを見て貰いたい人。背景を見て貰いたい人。フェチズムを届けたい人。
これだけでなく、多くの思いが込められています。
これを踏まえ、イラストを見るときにこのイラストは僕たち見る手に何を伝えたいんだろうと考えるのです。
●様々な要素から考察する
先ほどはイラストを見る上での心得のようなものでしたが、これから述べるのは僕がイラストを見てどのように考えるのか、感じるのかということを述べていきます。
主役は何か。
作品の中の主役を見つけます。
キャラが主役なのか、背景が主役なのか。作品の主役について考えてみるのです。
僕のイラストで解説します。
僕はイラストを描くとき、基本的にキャラを主役にして描きます。
画像を見てわかるかと思いますが、イラストの全体に描いてあります。
僕はこのイラストを描くときにどのように描いたかはコチラの記事をご覧ください。
描きたいこと、伝えたいことを明確にして、それを実現するためには何が必要か、といった内容です。
このように主役を探し何を伝えたいかを考えて見ましょう。
●構造から考える
専門的なことにはなりますが、イラストの構造について簡単に説明しながら、僕がイラストを見ているのか述べていきます。
イラストを多少知っている方はパースという言葉を知っているかと思います。
そういったイラスト全体の構図を使用しているイラストと、そうでないイラストでは大きく印象が違います。
僕のイラストで解説します。
わかりやすいイラストがコチラです。
レインボーブリッジの近くにあるという金属のオブジェで風媒錯乱というオブジェがあるのですが、すごく魅力的だなと思い描いた作品です。
このイラストでは「二分割構造」を使用しています。
水平線を境に全体が2分割しています。
これによって安定した印象を与えることができます。このイラストはキャラよりも背景を魅せたかったのでこのような構図にしてキャラも真ん中でなく右側に寄せました。
また、これはに分割でもあり、シンメトリー分割構図でもあります。
更に安定感を出すためにキャラにも構図を使用してます。
三角形構図を使っています。
そして、雑で申し訳ないのですが、白銀比構図という物も採用しています。
と言っても大体なので、比率に近づけているだけです。
この白銀比は日本人に馴染み深いとも言われているみたいです。
しかし、僕はこのイラストは失敗したかもしれないとも思っています。
背景を魅せたいけどキャラも魅せたい。そんな思いで描いたこともあり、視線の誘導がよくわからなくなってしまっている気もします。
皆さんはどうでしょうか?
このイラストを見たときにどんな印象を受けましたか ?
キャラと背景に視線がいったのであればしっかり構図を活用できたということになります。
このように構図から安定感を出したり、躍動感を出したりします。
構図を知っていれば描き手がどのような糸で描いたのか伝わります。なのでイラストが好きな人は構図を調べてみることをおすすめします。
今回は少し長くなってしまったのでこの辺りで失礼いたします。
この記事はまだ続きますので何卒よろしくお願いします。
ではまた、次回。
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