【辛口レビュー】 ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい

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 こんにちは、夜祀祈です!

 今回から、ライトノベルやライト文芸のレビューをしていきたいと思います。

 以前からYouTubeにて動画をアップしている「夜祀祈のススメ」とは別に内容に触れていき、しっかりとレビューをすることを目的とします。

 なので結構辛口でやっていきたいと思います!

 では、この企画でトップバッターを飾るのはこちら。

「ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい」

 著作:五十嵐 雄策   イラスト:はねこと

https://dengekibunko.jp/product/322002000164.html

 今回は、こちらの作品をレビューしていきたいと思います。

 今回の作品は、「照れ屋な先輩と純情な後輩。すれ違う二人の赤面120%照れかわラブコメ!」ということで先輩後輩の学園ラブコメとなっています。

 

●あらすじ(電撃文庫公式ホームページより参照)

 放送部部長の花梨先輩は、上品で透明感ある美声の持ち主だ。美人な年上お姉様を想像させるその声は、日々の放送で校内の男子を虜にしている……が、唯一の放送部員である俺は知っている。本当の花梨先輩は小動物のようなかわいらしい見た目で、かつ素の声は小さな鈴でも鳴らしたかのような、美少女ボイスであることを。

 とある理由から花梨を「喜ばせ」たくて、一日三回褒めることをノルマに掲げる龍之介。一週間連続で達成できたら、その時は先輩に──。ところが花梨は龍之介の「攻め」にも恥ずかしがらない、余裕のある大人な先輩になりたくて──。

 照れてる先輩がただひたすらかわいい、赤面120%な照れかわラブコメ!

このようなあらすじとなっています。

 今作なのですが、個人的にかなり初期ハードルが高いです。

 理由としましては、著者である五十嵐先生が「アニメ化作家」でもあり、僕の好きな作品も書かれている為というのがひとつ。

 二つ目は、イラストレーターにはねこと先生を起用しているということです。最近、ラノベでの活躍も増えてきたはねこと先生ですがとても作品にマッチしたイラストとなっていますね。

 それではいくつかに分けて僕の評価をしていきます。

●表紙の装丁

装丁に関してはかなり高得点となっています。

 タイトルがよく伝わってくるイラストが最高です。ヒロインの花梨先輩の表情が可愛いのはもちろん。龍之介の堅い表情はしっかりと真面目なところが伝わってきます。

 表紙のデザインは荻窪 裕司先生。 有名な作品だと「ビブリア古書堂の事件手帖」なども手掛けているデザイナーさんです。

 タイトルの要素がしっかりと反映してあるところがポイント高いです。

 また、タイトルの配置も個人的に好みなのでそこもポイント高いです。

●口絵

楽しみな口絵!!

 ラノベを手に取る時に必ず見ますよね!!書店で手にした時にどんな感じなのかとてもワクワクするということでとても重要なところです。

 電撃文庫の口絵は、三つ折りの口絵が定番となっている為、表がストーリー全体をイメージしたイラスト、裏がイベントの一枚絵となっていることが多いです。

 特にラブコメはこのパターンが多い気がします。

 表に関しては、これもまたしっかりと作品を意識したイラストとなっています。

 一枚絵でなくコミック風になっているので作品の場面が想像しやすいのはポイント高めです。

 裏の一枚絵は、文句なく最高でした。

●本編

 今回はかなり辛口です。

 ストーリー全体ではキャラクターをメインとしたラブコメディとなっているのですが、思っていたほどキャラクターの魅力が伝わってきませんでした。

 今作は、放送部で”声”がテーマでもある為、ドラマCDやアニメになったら本領を発揮する作品かもしれません。

 想像を働かせ読んでみましたが、ヒロインの可愛さが少し足りなかったのと、龍之介の思考や行動が感情移入しにくい印象でした。

 特に龍之介は、先輩に喜んでもらおうと行動しますが、それがちょっと意味わからないことが多いのがマイナスですね。

 まぁ、ストーリー中盤から後半部分で一応納得はできる部分があるのですが、それでもちょっと意味わかんない。

 もちろん個人さがありますので、読者によって変わると思いますが、以上のことからあまり物語に入って行けませんでした。

 しかし、会話のテンポは軽く、読み易くはあったので初心者には勧めやすいです。

 ストーリーとしては、声に対してコンプレックスを抱えるヒロインが、学校生活での自分の振る舞いに気を付けていたりと、悩みなども描いている作品なのはいいなと思いました。

 コンプレックスというのは生きる上では厄介なやつで、コンプレックスが原因でいじめなどの経験がある人も中にはいるかもしれません。そう言った思春期の学生生活とそのコンプレックスを交えたラブコメは最近読めていなかったので面白かったです。

 また、一つ一つの話が短編となっており読みやすくなっており、ラブコメとも相性がいいのでスラスラ読めるようにみなっています。

最後に

この作品なのですが、完全に「それでも歩は寄せてくる」を意識してしまいました。正直こういうのもアレですが、完全に下位互換。

 媒体が違うのでそもそも土俵が違うかもしれませんが、満足度ではちょっと、という感じです。

いかがだったでしょうか?

 今回から辛口のレビューということでしたが、各項目を設定し、ポイントを発表します。

各項目がそれぞれ最大10点で最大50点満点評価のうち、今作

「ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい」は34点です!!

総評としましては、無難なラブコメかなと思います。

ちっちゃい先輩とガタイのいい後輩の作品は数多くありますし、今作は”声”を題材にしていますので、文章でなく音声で本領を発揮する作品だと感じました。

なので今回は34点といたします。

 では最後に、この作品は電撃文庫HPで試し読みできますので、興味がある方はこちらのURLから試し読みしてみてください。

 以上、夜祀祈のクリティック、「ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい」でした!!

 ではまた!

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