レッツ、リーディング!どうも、夜祀祈です。
さて、今回レビューする作品はこちら
著作:村田 天 イラスト:サコ
今回はこちらの作品をレビューしたいと思います。
今作は「二人の距離は、本棚二つ分。じれったい背中合わせラブコメディ」となっており、学校一のイケメンと美少女の織りなすちょっと変わったラブコメです。
今回の目次
●あらすじ
●表紙の装丁
●口絵
●本編
●総評
●あらすじ(Amazon商品ページより参照)
学校イチのイケメン秀才と評判の佐倉 総士と、天使の生まれ変わりと名高い美少女・西園寺 ゆりあ。二人はその見た目から、学校で大人気だったが、中身は極度の人見知りだった!
ある日、二人は第二図書室の本棚背中越しに、お互いの顔を知らないまま、佐倉はネクラ、ゆりあはヒリアと名乗りあう。普段外には出せない自分の内面を出し合える相手として、顔も名前も知らないまま距離を縮めていく二人だが、ある時、ひとさじの好奇心によって出会ってしまって!?
イケメンなネクラと美少女のヒリア。二人の距離は本棚二つ分。じれったくもあたたかい背中合わせラブコメディ。
今作ですが個人的に好みとマッチしており初期ハードルも高めでした。
また、表紙からも作品のイメージもよく伝わってくるのでかなり好印象です。
では、前回のように評価をしていきます。
●表紙の装丁
装丁に関しては高評価です。
今作は本誌のカバーをめくると表紙イラストの反対側が描かれており、合わせて楽しめるという点でも評価が高いです。
こういった遊び心のある作品は意外と少ないのでよかったです。
またタイトルロゴのデザインも矢印がキャラクターと繋がっておりタイトルの意味ともしっかりあっており伝わりやすさ抜群です。
イラストレーターはサコ先生
ラノベでは感動系の作品や青春系の作品を手がけることが多く、今作の作品にも非常にマッチしたイラストとなっております。
ラブコメではありますが、萌え系イラストではないのでさっぱりした印象もあるのも特徴ですね。
カバーデザインは枡野考平先生。
代表作に青ブタ、Fate HF、物語シリーズ、アイマスシリーズなど超有名作のデザインをされているデザイナーさんです。
そりゃすげぇは。
●口絵
非常に作品の良さが伝わってくるイラストとなっています。
また、キャラクターの特徴がよく反映されており、読む前からキャラの印象が掴みやすいので読みやすさにも繋がっていると感じました。
●本編
今作の著者である村田天先生ですが、どこかでみたことあるんだよな?と思っていたら
「藤倉君のニセ彼女」という作品でデビューされており、僕が以前買おうと思っていた作品だったので見覚えがありました。
そして、村田先生はライト文芸よりの作品を書かれており、実際一般レーベルでデビューもしており、今作もラノベという印象はあまりありませんでした。
今作は結構リアルな内容を描かれていると感じました。
学生ならではの悩みや生き方だったり考え方がよく描かれている印象です。
また、僕がネクラだったので共感できるところもあり、感情移入はしやすかったです。
ストリーとしては非常にシンプルで、悩みを抱える二人の男女がたまたま出会い恋に落ちるというものです。言葉にするとわかりやすいですが、実際の内容としては奥深い作品となっています。
また、キャラの視点の切り替わりが多くあまり平坦でないので読んでいて飽きづらくなっています。
それと、キャラの会話のテンポもよく読みやすくもなっています。
今作のおすすめポイントとして「周りから見た自分と自分からみた自分」というのをお伝えします。
自己評価や自己認識など、人間性に触れる部分が多く哲学的な要素もありラブコメながらも奥が深い作品になっています。
付け加えると、キャラクターもギャップがあって楽しめます。
●総評
各項目がそれぞれ最大10点で最大50点満点評価のうち、今作
「ネクラとヒリアが出会う時」は40点です!!
総評としましては、ラノベでありながらも奥深い作品となっていると思いました。
今作は類似作品は何作かありますが、しっかりとした切り口やキャラクターの魅力などがしっかりとあり、かなり濃い内容となっていました。
個人的に見ても読みやすいですし、キャラやストーリーどこも魅力的でした。
また、マイナス点というのが具体的になく、どこをとっても高クオリテイな作品となっておりました。
唯一挙げるとするならば、ラノベっぽくないというところでしょうか。
以上を踏まえ40点といたします。
では最後に、この作品はファンタジア文庫HPで試し読みできますので、興味がある方はこちらのURLから試し読みしてみてください。
以上、夜祀祈のクリティック、「ネクラとヒリアが出会う時」でした!
ではまた!
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